日本でだけシェアがNo.1
「グーグル・アマゾン化する社会」を読んでいると、検索エンジンやショッピング・サイトで日本と世界ではシェア一位が違う、と書かれていた。たとえば、検索エンジンでは日本ではヤフーが一位なのに対して世界を見ると一位はグーグルであり、 ショッピング・サイトでも日本の一位は楽天であるが、世界ではアマゾンである。本には書いていなかったが、オークション・サイトでも日本ではヤフーが一位であるが世界ではeBayが一位という記憶がある。
これをもって日本人の独自性をうんぬんできるというよりも、違う理由があるような気がする。海外(ITではたいていの場合はアメリカになる)で新しいビジネスを開始した企業が、日本語の問題や商習慣の違いなどで日本でのビジネスの立ち 上げに手間取っている間に、新しいビジネスの情報を知った日本人が立ち上げてしまって、先にある程度の規模になることで先行者利益を享受している、という 構図があるのではないかと思う。
日本と海外でシェア一位の企業が異なることは、日本ローカルのサービスで日本人の好みにあったサービスを受けられるメリットがある一方で、グローバル規模のメリットが受けられないデメリットがあることも忘れてはいけない。